本当にあったぞっとする話

こんにちは。デザイン担当の齋藤です。
タイトルをみて一体なんの話かと思った方もいるかもしれません。
オカルト的な話ではございませんので、ご安心ください。笑

前回の記事でも触れましたが、今回の記事は私たちの身の回りで起きた制作会社とのトラブルについてのお話です。
下手なオカルト話よりも怖いかもしれません……というのは冗談ですが、このようなトラブルがあるということを知っているだけでも、危機察知する意識が変わってくるかと思いますので、
これからWEBサイト(ホームページ)の制作を依頼しようと考えている方や、既に持っているけれどお悩みを持っているという方も、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

本当にあったぞっとする話

これは、私たちが今までお会いしたクライアント様の内で実際に起きた出来事です。
ほとんどのケースが元々、別の制作会社でホームページを制作してもらっており、私たちがリニューアル等のご相談を受けた際に発覚したものです。

ケース1. 検索結果に引っかからないような作りになっていた...

これは、ある会社様のコーポレートサイト ( 会社の顔となる公式サイト ) で実際にあったケースです。

見た目上はボリュームもあり、しっかり作り込んでいるように見えたサイトでしたが、中を見せていただいたところ、ほとんど画像だけで構成されており、検索結果に引っかからないような作りになっていました。

文字 ( テキスト ) で構成できる所もほとんど画像...私たちは唖然としました。(広告用のランディングページ等では、テキスト部分も画像で構成することは良くありますが、会社の公式サイトでこの作り方は、よろしくないです。)

お聞きしたところ、このサイトを開設して 5 年間、一度もサイトからのお問い合わせはなかったそうです。

ケース 2. スマホ対応で依頼したはずが実際はそうなっていなかった...

近年はスマホの普及率が莫大に増え、PC よりもスマホでネットを閲覧するのが当たり前になりました。

そういった時代のニーズに合わせてクライアント様もスマホ対応のサイトをと制作会社に依頼したそうなのですが、私たちが完成したものを見せて頂いたところ、驚きました。
PC 版のサイトが、ただそのままスマホに表示されていただけだったのです。

スマホでも見れるから、対応にしてもらえたとクライアント様は思ってしまっていたようですが、これはスマホ対応のサイトとは言えません。

PC の画面サイズとスマホの画面サイズは、比率も大きさも異なります。 なので通常スマホ対応にさせる場合、PC 版とは別にきちんとスマホでも使いやすく見やすいように構成されたサイトを設計し直す必要があるのです。

それをせずに PC 版を構築しただけで「スマホ対応にしておきました」と、その分の料金を上乗せしていたら、これは立派な詐欺です。

ケース3. 制作会社とのトラブルで多額のローンだけが残った...

このケースは、サロンを経営しているオーナー様に起きた出来事です。
他県のとある制作会社に依頼してお店のホームページを制作。納品後も記事の更新などを継続的にお願いしていた為、制作費と合わせて月々の管理費をローン会社を通して支払っていました。

しかし、それからしばらくして、その制作会社が倒産。
その後、倒産した会社から引き継ぎましたという業者が登場。

「契約を引き継ぐのに〇〇万円必要です」と言われ、お店のホームページが無くなるのは困ると思ったオーナー様は、泣く泣くその金額を支払ったそうです。

しかし、その倒産した制作会社と引き継いだ業者の住所が同じということに気付きます。これは怪しいと思ったオーナー様は弁護士に相談しましたが、訴訟代の方が掛かると言われ、泣き寝入り。

今はその業者とも音信不通になり、多額のローンだけが残ってしまったそうです。

これを読んだ皆様、まさにこんな感じになってるのでは無いでしょうか?

私は、なりました。
今この記事を書いてる最中ですら、ぞっとしています...

それから同業者としても、とてもショックでした。
こんなことを平気でして、金銭を得ている人達が居るなんて。 真面目に良いものを提供しようと頑張っている制作会社、またはフリーランスの方も沢山いる中で、こういう悪質な行為を働く人達が、業界全体に泥を塗っているのです。

今回あげたケースは氷山の一角に過ぎません。この他にも...

■ SEO 対策として高額な費用を支払ったのに、特に有効なSEO 対策は取られていなかった。
(むしろ SEO の観点から見てマイナスになっているのではという点すら見受けられた。)
■ サーバ契約移行の点でトラブルになった。

などなど...私たちの周りだけでも、様々なケースと遭遇いたしました。
なぜこんな事が起きてしまっているのでしょう...?

可視化されにくい問題

冒頭でも言いましたが、ほとんどのケースが私たちがクライアント様からお話を聞き、実際のサイトを見せて頂いたことで発覚しました。 (契約、引き継ぎ等のトラブル以外はそうです。)

つまり、私たちが見るまで全く気づくことが出来なかったんです。

出来上がってきたものをみて、中の構造までちゃんとしているのか確認出来る方は、少数だと思います。
確認するにも、ある程度の専門的な知識が必要です。自分達では分からないから専門家に依頼しているのですから、当然ですよね。

しかし、そこに漬け込んでくる悪い人が、残念ながら存在するという現実......
じゃあ、回避するためにはどうすれば良いのでしょうか?

正しい知識を持って正しく判断

非常に残念なことでは有りますが、”分からない・知らない”からといって任せきりにしてしまうと、悪質なケースに巻き込まれやすいということ です。

何も知らなそう=騙しやすい、誤魔化しやすい
そう考える人が居るという現実を受け止めなければいけません。

特に可視化されにくいものに関しては、依頼する側にも正しい知識がないと、分からぬままに言われた事を素直に受け取ってしまうだけです。 何も、専門知識を全て叩き込まなければ!ということでは有りません。 何かおかしいな?という違和感に気付けるだけでも、巻き込まれずに済む可能性はぐっと上がるでしょう。

私たちは、正しい知識で正しい判断が出来るように伝えていくことも、提供する側としての責任なんじゃないかと思っています。

その為には ”知る機会”を多く作ることからだと考え、セミナーを開催いたしました。今後も開催する機会を増やしていく予定です。

現在ホームページをお持ちの方で思い当たる節のある方、少しでも不安、疑問に思った方はお気軽にお問い合わせください。

ご相談やホームページの診断に関しては、一切料金はいただきません。